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「かぐや」月の裏から“日食”撮影

2009.02.19

「かぐや」が撮った“日食”(細いリングで囲まれた黒い部分が地球で右下の明るく光っている部分が太陽)
(提供:宇宙航空研究開発機構)

 月から見て太陽が地球の陰に隠れる“日食”を月周回衛星「かぐや」のハイビジョンカメラが10日にとらえた動画像を、宇宙航空研究開発機構とNHKが公表した。

 地球の周りを薄く覆う大気が青い輪のように浮かび上がり、一個所だけから陰に隠れた太陽の光りが顔を出してダイヤモンドリングのように見える様子を、鮮やかに映し出している。

 撮影時の月は半影月食と呼ばれる位置にあった。一部が完全に地球の影になる部分月食とは異なるものの、月全体に届く太陽の光が減るため、地球から見る月の表面はいつもより暗く見える。極軌道を周回する「かぐや」が月食の位置に来るのは、多くても年に2回しかない、と宇宙航空研究開発機構は言っている。

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