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水・土砂災害から生命と財産を守る手引き公表

2008.09.02

 水・土砂災害への対策を分かりやすくまとめた冊子「台風や大雨に備えて」を防災科学技術研究所が作成、ホームページに掲載した。天気予報をよく聴くなど基本的な注意事項に加え、日ごろから自分の住む場所が水・土砂災害に対してどのような危険を持つかを知っておくなど、自ら身を守る心構えと準備の重要さを指摘している。

 災害時に備え、避難場所を覚えておくことの大切さを指摘した個所では「避難するルートに危険がないか確認しておく」、「家族の集合場所や連絡先を決めておく」、「家族の血液型や持病を記したカードを用意しておく」といった具体的な注意事項を挙げている。

 また、自ら財産や生命を守る具体的な行為として「水田、沼、河川の跡の土地に家を建てた場合、住んでいる土地はどんな場所であったか、古くからそこに住んでいる人に聞く」と「古老の知恵」を尊重することの大切さを挙げている。

 防災科学技術研究所は、これからの研究開発のターゲットとして、地域ごとの自然災害に対する危険度を調べ上げ、個人が自分の住所をパソコンに入力するだけで、地震や水害などに遭う危険度をたちどころに提示できるようなシステムの構築を挙げている。

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