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霊長類半数の種が絶滅の危機に

掲載日:2008年8月5日

ベトナムだけに生息し、絶滅危惧Ⅰ類CR(絶滅寸前)に
分類されているTonkin snub-nosed monkey
Tonkin snub-nosed monkey
(© Tilo Nadler)

世界の霊長類の種、亜種の約50%が絶滅の危機に直面していることが、3日から英エジンバラで開かれている国際霊長類学会で報告された。

国際自然保護連合(IUCN)とコンサベーション・インターナショナル(CI)によると、調査は、世界ほ乳類状況調査の一部として5年間かけ、数百人の専門家によって行われた。アジアでは、70%の霊長類がIUCNのレッドリストで絶滅の危機が高い絶滅危惧I類CR(絶滅寸前)、同EN(絶滅危機)と絶滅危惧Ⅱ類VU(危急)に分類された。ベトナムとカンボジアは生息種数に占める絶滅危惧種の割合が90 %前後と特に危機的な状況にあることが明らかになった。

アフリカでは、13 のレッドコロブスのうち11 種が絶滅危惧I類で、25 年以上目撃情報のないブービー・レッドコロブスや、ミスウォルドロン・レッドコロブスの2 種はすでに絶滅した可能性があるとされた。

IUCN、CIによると霊長類の生存を脅かしている原因は、熱帯林の伐採などによる生息地の破壊や、食料、漢方薬、ペットとしての需要を背景とした違法取り引き目的の狩猟という。霊長類は、排泄物に含まれる果実の種子などを広範囲にばらまく結果、森林を形成する植物の成長とそこに生息する動物の生活を支える重要な役割を担っている、とIUCN、CIは指摘している。

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