ニュース

マダガスカルにオオタケキツネザルの新生息地

2008.07.25

新しい生息地で見つかったオオタケキツネザル
新しい生息地で見つかったオオタケキツネザル (提供:Jonathan Linus Fiely)

 絶滅の恐れの高い世界の霊長類トップ25種に入っているオオタケキツネザルの新生息地がマダガスカルで見つかった。

 マダガスカルの民間組織MITSINJOと米国のヘンリー・ドーリー動物園が、マーゴット・マーシュ生物多様性財団とコンサベーション・インターナショナル(CI)の支援で行った共同調査で明らかになった。

 CIによると、オオタケキツネザルが生息していたのは、マダガスカル中部東のトロトロフォッツィ湿原。30-40匹が生息していると見られる。

 これまでオオタケキツネザルは、焼畑農業や違法伐採によって生息地が破壊され、新しく見つかった場所から400キロ離れた地域に約100匹しか生息していないと見られていた。好物である大竹をかみくだく丈夫なあごを持つのが特徴で、絶滅危惧IA類に掲げられている。

 この調査結果は8月3日から8日までスコットランドで開催される国際世界霊長類学会で発表される。

ページトップへ