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英国が新国際フェローシッププログラム

2008.06.24

 英国が、若い博士課程修了者(ポスドク)を対象にした新しい国際フェローシップ・プログラムを立ち上げ、日本を初め各国のポスドクに応募を呼びかけている。

 新しいプログラムは、「ニュートン・インタナショナル・フェローシップ」と名付けられ、英アカデミー、王立協会、王立工学アカデミーが共同運営している。世界中の若手ポスドクを対象に、英国の研究機関における研究支援として、年2万4千ポンド(約500万円)の生計費と8千ポンド(約170万円)の研究費補助のほか転勤手当2千ポンド(約42万円)を支給する。分野は自然科学、社会科学、工学、人文科学と幅広い。

 期間は2年間だが、引き続き10年間、年6千ポンド(約130万円)の研究支援が受けられる制度も備えている。応募の締め切りは8月4日。

 英イノベーション・大学・技能省のイアン・ピアソン科学・イノベーション担当閣外相は昨年11月、海外から研究者を招へいする国際的フェローシップとその後続プログラムに対し、今後3年間で1,340万ポンドの予算をあてると発表している。

 昨年6月、英ブラウン新政権は省庁再編を実施した。貿易産業省と教育技能省を廃止し、旧貿易産業省の中にあった科学・イノベーション庁と旧教育技能省の高等教育・技能部門を合体させ、新たにイノベーション・大学・技能省をつくった。同省に対しては、英国が科学、研究、イノベーションで世界をリードし、世界に引けをとらない技能拠点を構築するという、政府の長期ビジョンを実行に移す責任が課されている。

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