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日本は希少金属の資源国

掲載日:2008年1月15日

日本は、金、銀、鉛、インジウムの最大の資源国で、銅、白金、タンタルも3位以内の資源国に相当する-。物質・材料研究機構は、多くの日本人にとっては想定外とも思われるデータを公表した。

データは、国内に蓄積されリサイクルの対象となる金属の量を算定したものだ。東北大学選鉱精錬研究所の南條道夫教授らによって提唱された「都市鉱山」というリサイクル概念に基づいている。公表された数値は、希少金属の大消費国である日本は、リサイクル可能なそれら希少金属の資源国でもある現実を具体的に示している。

算定結果によると、金は、約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%にも上り、最も埋蔵量の多い南アフリカをしのいでいた。銀も、60,000トンと23%を占め、ポーランドを超えて一位。液晶ディスプレーや発光ダイオードなどの原材料として、需要の逼迫と資源枯渇が心配されている希少金属インジウムに至っては、世界の埋蔵量の38%が都市鉱山として国内に存在するという結果になっている。

これらが経済的に見合う形で利用できるかが問題だが、物質・材料研究機構は、都市鉱山資源を都市鉱石としてより積極的に有効活用していくことが必要である、としており、有効活用のシステム作りは、今後の課題として残されていることを示している。同機構は、これら国内の都市鉱山資源が、使用済み製品の「廃棄物処理」と抱き合わせの形で、本来の価値より安く国外に放出されている現状も指摘している。

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