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350光年遠方に褐色矮星発見

掲載日:2008年1月10日

褐色矮星を見つけた岡山天体物理観測所の反射望遠鏡
褐色矮星を見つけた岡山天体物理観測所の反射望遠鏡
(提供:岡山天体物理観測所)
地球から350光年のところにある褐色矮星が、日中の共同観測によって見つかった。

国立天文台岡山天体物理観測所の反射望遠鏡と中国国家天文台・中国興隆観測所の反射望遠鏡を用いた共同惑星探索は、2005年に開始されたが、今回の発見は最初の成果。国立天文台、東京工業大学、神戸大学、東海大学と中国国家天文台の研究者たちが参加した。

発見された褐色矮星は、かみのけ座11番星と呼ばれる巨星の周りを回っている。観測でかみのけ座11番星の速度が大きく変化しているのが見つかり、これはかみのけ座11番星の周りを回る天体の引力による影響であることが分かった。速度の変化(ふらつき)の正確な周期と振幅が両観測所の観測で突き止められた結果、かみのけ座11番星から1.3天文単位(1天文単位は太陽と地球の平均距離)のところを、木星の約19倍の質量をもつ褐色矮星が周期約326日で公転していることが突き止められた。

かみのけ座11番星は、太陽のような恒星が進化した巨星と呼ばれる天体で、太陽で起きているような水素による核融合は既に行われてなく、外層が膨張している。一方、矮星は恒星と惑星の中間の質量(木星の約13から80倍)をもつ天体で、恒星、惑星のいずれとも形成過程が異なるためか、太陽系外惑星よりも見つけにくい。今回の発見は、巨星の周囲で見つかった3例目の褐色矮星となる。

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