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小さな銀河の中にも若い星

掲載日:2007年11月29日

「すばる」が観測した矮小銀河Leo II(擬似カラー画像)
「すばる」が観測した矮小銀河Leo II
(提供:国立天文台)

暗くて小さいため観測が進んでいなかった地球に最も近い銀河のひとつLeo Ⅱを、国立天文台、東京大学などの研究チームが大型望遠鏡「すばる」で、詳しく観測することに成功した。

外縁と考えられていたさらに外側に赤色巨星の存在が明らかになったほか、ほとんど年老いた星からなるLeo Ⅱの中心付近には、まだ若い星があることも分かった。最初は銀河全体に星を生み出していたLeo Ⅱの星生成活動が、80億年前くらいから外側から終息してきて、40億年前位になるとついに中心部を除いてはほとんど止まってしまった、という銀河の歴史が見えてきた、と研究チームは言っている。

Leo Ⅱ は、質量が銀河系の2万分の1という小さくて暗い銀河で、銀河系の周りにはこのような矮小銀河が約10個存在する。銀河系のような大きな銀河は、矮小銀河を多数飲み込むことで成長してきたと考えられていることから、Leo Ⅱのように現在まで生き残っている矮小銀河は、自身がどのように生まれ進化してきたかを知るだけなく、大きな銀河の進化を探る上でも重要な銀河といわれている。

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