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月の裏側の重力場初めて観測

掲載日:2007年11月13日

月の重力場測定法
(提供:宇宙航空研究開発機構)

月周回衛星「かぐや(SELENE)」が、月の裏側の重力場観測に成功したことを、宇宙航空研究開発機構が明らかにした。月の裏側の重力場を直接観測できたのは、世界で初めて。

「かぐや」による月の裏側の重力場観測は、月を回る長楕円軌道に投入された「かぐや」の子衛星「おきな(リレー衛星)」との連携で行われた。「かぐや」と地上との交信が直接できないためだ。今回の観測は、機能確認の一つとして6日に実施されたもので、「かぐや」から送られてきた信号を「おきな」が受信し、臼田宇宙空間観測所(長野県佐久市)へ転送する方法がとられた。月の裏側の重力の変化で「かぐや」の軌道にわずかなぶれが生じるのを、信号の周波数が変化するドップラー効果を利用して検知する。

月の重力が場所によって変わるのは、地下構造に起因することから、重力場観測によって、月の裏側を含めた地下構造の解明が期待されている。

かぐやは、10月18日に高度約100キロの月周回軌道に投入され、12月中旬ごろから予定されている定常観測に向けて搭載機器の機能確認を行っている。

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