月面のハイビジョン映像公開
かぐやが撮影した月面(北極付近) |
![]() |
宇宙航空研究開発機構/NHK |
宇宙航空研究開発機構とNHKは、月周回衛星「かぐや(SELENE)」が撮影した月面のハイビジョン映像を公開した。
撮影は、かぐやに搭載されているNHK開発のハイビジョンカメラにより、10月31日に2回に分けて行われた。1回目は、地球から見ると月の北半球左端に位置する「嵐の大洋」の北側から北極にかけて、2回目は「嵐の大洋」の西側を南から北へかけて、それぞれ表面の地形が鮮明に映し出されている。1回目の撮影場所は北極に近く、太陽からの光が当たる角度が低いために、クレーターの影が長く映り、地形の凹凸がはっきり分かる。
かぐやは、10月18日に予定の定常観測軌道である高度約100キロの月周回軌道に投入された。12月中旬ごろから予定されている定常観測に向けて搭載機器の機能確認を行っている。