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政府公用車にバイオエタノール燃料供給開始

2007.11.05

 バイオエタノール燃料の普及を進める環境省は、東京地区でも9日から政府公用車を対象にバイオエタノールを3%混合したガソリンの供給を開始すると発表した。

 このエタノール混合ガソリンに含まれるエタノールは、堺市にあるバイオエタノール・ジャパン・関西株式会社で製造されたもので、エタノールは廃木材を原料につくられた。このエタノールを3%含む混合ガソリンは、中国精油岡山油槽所で製造された。関西地区では、環境省から委託を受けた大阪府が一足先に、10月9日から事業者を対象に供給を始めている。

 環境省は、関西圏・関東圏でのバイオエタノール3%混合ガソリンの供給を通じて、自動車燃料としての品質を確保するために必要な管理手法や、消費者に受け入れられるかどうを検証したいとしている。

 自動車燃料へのバイオエタノール利用は、有力な地球温暖化対策として世界各国で導入が進んでいる。政府の京都議定書目標達成計画においても、2010年度に原油換算50万キロリットルを導入する目標が掲げられている。一方、石油業界は、バイオエタノールを直接、ガソリンに混ぜるのではなく、いったん石油ガスと混合した「ETBE」と呼ばれる液体燃料にしてからガソリンに混ぜる方式の優位性を主張し、環境省との対立が続いている。

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