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米火星探査機カメラのトラブル解消

掲載日:2007年8月29日

火星の南極極冠に指紋状の地形
(提供:NASA、ジェット推進研究所、アリゾナ大学)

米航空宇宙局(NASA)は、火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」に搭載されている高解像度カメラのトラブルが解決し、再び火星表面の詳細な撮影が可能になったことを明らかにした。

NASAが新しく公開した写真の中には、火星南極の変わった地形が含まれている。「指紋状地形」と科学者たちが呼んでいる南極極冠の地形は、ドライアイス(二酸化炭素が氷ったもの)が、太陽によって急激に気化することによってできた地形とみられている。しかし、そうであれば、円の形になるのが普通。いずれの方向からも同量の太陽光を受けるためだ。

円形ではなく直線上の部分を含む指紋のような地形ができた理由について、科学者たちは太陽光だけではなく大気の影響を受けたのではないかとみている。砂丘の上を薄いドライアイスが覆っているか、あるいは細かく砕かれたドライアイスが波のような形に集められた可能性が考えられている。南極に砂丘があるとすると、そちらも科学者たちにとっては驚きで、NASAは年末に再度、この場所の観測を行いどのような変化が見られるか確かめる予定。

火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」は、昨年3月に火星に到着、11月から火星表面の観測を開始し、数多くの火星表面の写真を送ってきた。この高解像度カメラは、これまで探査機に積まれたものとしては最も強力な機器だが、14個ある光検出器の7個にノイズがみられるなどのトラブルが出始め、この数カ月間、科学者たちを心配させていた。

地上での模型による再現試験の結果、問題の部品が特定され、撮影を始める前に温める操作によって問題が解決することが判明した。

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