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『ちきゅう』東南海地震の震源域・熊野灘掘削へ

掲載日:2007年8月24日

「ちきゅう」による調査海域図 赤い星印が掘削予定地点
「ちきゅう」による調査海域図 赤い星印が掘削予定地点
(提供:海洋研究開発機構)

日本が誇る地球深部探査船「ちきゅう」による初の本格的な研究掘削が、9月から紀伊半島沖熊野灘で始まる。海洋研究開発機構は、詳しい掘削スケジュールを公表した。

熊野灘は、近い将来必ず発生すると予測されている東南海地震の震源域となっている。フィリピン海プレートが、日本列島を載せた陸のプレートの下に潜り込む海域となっているためだ。今回の掘削は、そのもぐり込み場所である南海トラフを横切る形で6個所の掘削地点を設定、巨大地震を起こすプレート境界断層の様子を直接調べることで、南海トラフにおける巨大地震や津波の発生過程を明らかにすることを目的としている。

掘削は3回に分けて行われる。9月21日~11月16日の第1次研究航海では事前調査として2地点でパイロットホールの掘削を行うとともに、6地点の地層データを取得する。11月17日~12月19日の第2次研究航海では「ちきゅう」の特徴であるライザー掘削に一部着手し、海底下(2,180㍍)約1,000㍍程度までの試料採取を行う。12月20日~来年2月5日の第3次研究航海で、水深3,810㍍の海底下950㍍の試料採取に挑む。

熊野灘掘削は、統合国際深海掘削計画(IODP)として実施されるのが特徴で、各研究航海に乗船する約25人の研究者の半数以上は日本人以外のIODO参加国研究者となる予定。

「ちきゅう」は9月10日に横浜港を出港、支援基地となる神宮港に寄港した後、9月21日からの第一次研究航海に出発する。

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