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次世代自動車のための蓄電システム、水素貯蔵材料技術開発へ

2007.06.05

 石油依存度ほぼ百パーセントの自動車を、石油に頼らない次世代クリーンエネルギー自動車に置き換えるかぎとなる高性能蓄電システム技術開発事業に、新エネルギー・産業技術総合開発機構が、今年度から取り組むことになった。4日、技術開発委託先とそれぞれのテーマが公表された。

 「高性能なリチウムイオン蓄電池および電池制御など要素技術開発」、「現状のリチウムイオン蓄電池などの技術レベルをブレークスルーするための新規な概念に基づく電池構成材料など次世代技術開発」、「耐久性評価・安全性試験方法の確立など基盤技術開発」を重点的に行う。

 委託予定先は、東北大学、東京工業大学、京都大学など大学から、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構など独立行政法人、日産自動車、日立製作所、三菱化学などの企業、ど多数に上る。

 また、燃料電池自動車を将来的に普及させるために不可欠な水素貯蔵能力の大幅な性能向上を目指す「水素貯蔵材料先端基盤研究事業」を、今年度からスタートし、その委託予定先も4日公表した。

 こちらには北海道大学、東北大学、大阪大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、日本原子力研究開発機構、高エネルギー加速器研究機構などが含まれている。

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