サイエンスポータル SciencePortal

ニュース - 速報・レビュー(ニュース速報) -

13カ国アカデミーがG8サミット向け共同声明

掲載日:2007年5月18日

日本学術会議をはじめとする13カ国のアカデミーは、6月の主要国首脳会議(G8サミット)に向けて、気候変動、エネルギー、基礎研究、途上国支援など地球規模の問題に取り組む必要をうたった共同声明を公表した。

共同声明は、「成長と責務-持続可能性、エネルギー効率および気候保全」と「成長と責務-イノベーションの推進と保護」の2つから成っている。主要8カ国(G8)に、ブラジル、中国、インド、メキシコ、南アフリカが加わった13カ国のアカデミーが参加している。

日本では、16日、金澤一郎・日本学術会議会長から安倍首相に手渡された。また、ドイツ首相官邸では、現地時間15日、6月6日からのG8サミットで議長を務めるメルケル首相と、各国アカデミー代表者との会合が開かれた。

2つの声明に盛り込まれた提言は次の通り。

「成長と責務-持続可能性、エネルギー効率および気候保全

  • エネルギー効率化、低・無炭素エネルギー源などの仕組みを達成するために、大規模な投資および技術・制度上のイノベーションが必要
  • G8諸国は気候変動について特別の責任を有する。新興工業国は、将来、その責任をG8諸国とともに共有することになる
  • エネルギー効率の向上が問題解決の重要な最初の一歩であり、基準の策定、経済的手法による誘導、科学技術への投資を行うべき
  • 世界的な森林伐採を抑制する方策の検討と実施
  • エネルギー分野に着目した研究開発を大幅に拡充する必要。このためG8プラス5諸国は、明確な研究アジェンダ、イノベーションのための国内ロードマップを策定し、これらについて密に国際対話を行うべき

「成長と責務-イノベーションの推進と保護」

  • 広範な基礎研究に強力な投資を行うこと、長期的な国際的研究課題の開発が重要
  • 途上国支援が重要(イノベーションに取り組む人材の育成、世界的な金融機関による大胆なイニシアティブ、インフラや法規の整備など)
  • 知的財産権制度による権利の保護と自由なアクセスのバランス。特許を研究目的で利用する場合の制約を排除すべき
  • 知識およびイノベーションの移転(特に、大学-産業間)の促進、起業精神を活性化するための手段の確立
ページトップへ