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企業・大学の小型衛星6基H-ⅡAロケットで宇宙へ

掲載日:2007年5月17日

宇宙航空研究開発機構は、来年夏に予定している温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)の打ち上げに、大学や企業の小型衛星6機を相乗りさせる計画を、16日の宇宙開発委員会に報告した。

公募した中から選ばれた衛星は、東大阪宇宙開発協同組合の「まいど衛星1号機」や東京大学の「PRISM衛星」などで、重さは10キロから50キロ。H-ⅡAロケットの打ち上げ能力に余力があるのを利用したもので、打ち上げの2、3カ月前に行われる最終審査を無事通過すると、ロケットと温室効果ガス観測技術衛星を切り離す衛星分離部に搭載されて打ち上げられる。

「打ち上げた衛星で営利活動を行ってはならない」というのが公募条件のため、選定された衛星の主な目的は技術の実証。しかし、これらの技術が今後の衛星に採用されて競争力を持つ可能性も高いことから、同機構はこうした打ち上げ機会を毎年1回程度提供することで、機構以外の宇宙開発を活性化させたいとしている。

小型衛星の「相乗り」要望は、大学や研究機関、企業などから数多く寄せられており、同機構の前身である宇宙開発事業団は2002年、環境観測技術衛星とともに、千葉工業大学の鯨生態観測衛星など3基をH-ⅡAロケットで打ち上げた。

しかし、その後のH-ⅡAロケットは、機密扱いの情報収集衛星や打ち上げ能力を最大限に使った大型衛星の打ち上げが続いたことに加え、H-ⅡA6号機の打ち上げ失敗もあって、相乗り衛星が打ち上げられる機会はなかった。

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