サイエンスポータル SciencePortal

ニュース - 速報・レビュー(ニュース速報) -

H-ⅡAロケット初の商用衛星打ち上げ受注か

掲載日:2007年4月25日

H-ⅡAロケットが今後数カ月以内に、商用衛星打ち上げサービスを初受注する公算が大きいことが、明らかになった。

衛星打ち上げサービス最大手の欧州・アリアンスペース社のジャンイヴ・ルガル会長兼CEOが、記者会見で明らかにした。

アリアンスペース社は現在、42機の衛星打ち上げサービスを受注しており、提供できる打ち上げ機会が混み合ってきている状況にある。設備投資を進め、2年後には、打ち上げに用いるアリアン5ロケットの製造機数を現在の年間最大6機から8機へ増やして対処する計画だが、それでも、顧客の望む通りの打ち上げ機会を提供することに課題が残るという。

そこで24日、同社と三菱重工業は、サービス提案段階から、アリアン5もしくはH-ⅡAロケットで打ち上げることを顧客に共同提案していくことで合意した。両ロケットで打ち上げ機会を増やして、顧客の望む打ち上げ時期を保障できるようにする。ルガル会長によると、交渉を始めた案件の中には、アリアン5ロケットでの打ち上げ時期の調整が難しいものがあるという。「数カ月以内に、この合意の実際の成果を見せられるだろう」と、同会長は、H-ⅡAロケットの商用衛星打ち上げ初受注が近く達成される可能性を示唆した。

アリアンスペース社と三菱重工業は既に、「ローンチ・サービス・アライアンス」を締結している。これは、お互いのロケットに技術的問題が発生して打ち上げられなくなった時に、バックアップとして互いのロケットを融通しようというもの。

一方、今回の契約は、技術的問題がなくても最初から融通し合うもので、両社は顧客に対して打ち上げ時期を明確にしたサービスを提供できるようになる。アリアンスペース社は信用と、打ち上げ機会をより多く確保することで、市場シェア率を現在の50%から70%まで拡大させたい考えだ。

ページトップへ