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北陸電力が8年前の臨界事故隠し

2007.03.15

 北陸電力が、8年前、定期検査中の誤操作により原子炉が臨界状態になりながら、国へ報告していなかったことが、15日明らかになった。

 経済産業省原子力安全・保安院は、原子炉を停止し、安全対策の総点検と、事故原因の徹底的な究明を北陸電力に指示することを決めた。

 事故隠しは、データ改ざんについての総点検を原子力安全・保安院から指示されていた北陸電力からの同院に対する報告で明らかになった。

 報告によると、1999年6月18日、定期検査のため停止していた志賀原子力発電所1号機の原子炉から89本ある制御棒のうち3本が引き抜かれ、原子炉が臨界(再稼働)の状態になった。

 誤操作によるもので原子炉自動停止信号が発生したが、3本の制御棒が引き抜かれる原因となった最初の誤操作による影響などから、すぐに制御棒が挿入できなかった。3本の制御棒が挿入され、臨界状態が収束するまで15分を要した。

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