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中の渋皮もむきやすいクリの新品種開発

2006.10.04

 外国産に比べ大きくてやわらかいのに、中の薄い渋皮がはがれにくい。こんな日本産クリの欠点を解決した新品種の開発に、農業・食品産業技術総合研究機構の果樹研究所が成功した。

 新品種は、早生で大きなニホングリの系統「550-40」と、早生の主力品種「丹沢」をかけ合わせて作ったものを基に、育成、選抜して作り出された。渋皮がポロンとむけることと、「丹沢」の子であることから「ポロタン」と名付けられた。

 ニホングリは、果実の大きさ、柔らかさに加え、独特の風味がある点で中国や欧州産のクリより優れている。しかし、中の渋皮がむきにくい欠点による加工コストの上昇や、家庭における調理の煩雑さから、消費量が伸び悩んでいる。

 このため、ニホングリの長所をもち、かつ渋皮がはがれやすい新品種が待たれていた。

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