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電力損失の少ないミリ波用アンテナ基板開発

掲載日:2006年9月5日

ミリ波の利用分野を大幅に広げる可能性があるアンテナ基板の開発に、日本原子力研究開発機構と九州日立マクセル社が成功した。

光に比べて雪や霧などの透過性が高い長所を持つミリ波のアンテナとしては、フッ素樹脂基板が使われている。しかし、フッ素樹脂基板は、電気的な特性は申し分ないものの、アンテナに不可欠な導体である胴箔などと接着しにくい弱点がある。このため、導体の表面にわざわざ凹凸をつけて接着する結果、電力損失が増え、特に電力損失の影響が大きく出るミリ波など周波数の高い分野への応用が難しかった。

今回の成果は、フッ素樹脂に放射線を照射する技術を利用し、銅箔などの導体との接着強度を2.5倍に高めることに成功した。電力損失が少ないミリ波アンテナの実現が可能になったことで、携帯電話、衛星通信、高度道路交通システムなど幅広い分野への応用が期待される。

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