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乳がんの診断・治療に役立つタンパク発見

2006.08.23

 島津製作所は、シンガポールのがん関連バイオベンチャー企業・アジェニカリサーチ社と共同で、乳がんの診断と治療薬の効果確認に効果があると期待される10種類のタンパクを発見した、と22日発表した。

 10種類の乳がんマーカー候補の発見には、島津製作所製のタンパク質解析用質量分析装置、試料調整ロボットや、がん細胞と正常細胞に含まれるタンパク質の種類や量の違いを解析できる、同社開発のNBS試薬が用いられた。

 シンガポールでは、患者に対する徹底した説明と同意を得る手順を踏まえ、各患者個人の病歴や薬物投与データなどの重要な情報が、国立がんセンターに蓄積されている。このため、患者個人の組織試料と一貫した病理データを利用して今回のような研究を進めやすい環境が整っている。

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