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国家基幹技術はおおむね妥当

2006.07.27

 総合科学技術会議(議長・小泉首相)は、26日の会議で、高速増殖炉サイクル技術など、今年から始まる第3期科学技術基本計画で国家基幹技術とされた大規模プロジェクトについて「概ね妥当」との総合評価を与えた。

 評価対象になったのは国家基幹技術とされた5つのうち「高速増殖炉サイクル技術」「宇宙輸送システム」「海洋地球観測探査システム」の3計画。いずれも研究開発を進めるにあたっての注文(指摘事項)がついた。

 高速増殖炉については、「(実証炉の運転開始目標時期の)2025年時点で、活動の第一線を担う人材は、現在、高校、大学に在学中の人材と想定され、これらの世代にとって魅力あるプロジェクトして認識されることが重要」と、長期的視点での人材育成が求められたほか、研究開発をスムーズに実用化につなげていくための、国民の支持と相互理解を醸成する必要が指摘された。

 H-2Aロケットなど「宇宙輸送システム」についても、「社会・国民が得られる実質的な利益を分かりやすく具体的に示していくことが必要」と指摘、「海洋地球観測探査システム」については「従来の分野縦割りの運営から全体が一体となった運営への転換」を強く求めている。

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