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セイヨウオオマルハナバチなど特定外来生物に

2006.07.20

 環境省と農林水産省は、セイヨウオオマルハナバチ、クモテナガコガネ、ヒメテナガコガネの3種類の昆虫を、生態系に被害を及ぼす恐れのある特定外来生物に指定した。

 18日の閣議で正式に決定された。9月1日から、飼育、保管や輸入が原則禁止となり野外へ放つことも禁止される。

 ヨーロッパ原産のセイヨウオオマルハナバチは、在来種であるマルハナバチと営巣で競合し、繁殖を阻害するほか、花の付け根部分に開けた穴から蜜を吸う行動が、植物の授粉に寄与しないことから、在来野生植物の繁殖も阻害する恐れが指摘されている。

 また、東南アジア原産のクモテナガコガネと、地中海、中近東、中国が原産のヒメテナガコガネは、沖縄島北部だけにすむ国内希少野生動植物種のヤンバルテナガコガネと生息場所やえさを巡って競合し、絶滅させる恐れが指摘されている。

 特定外来生物に指定されたのは、これで83種類となった。

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