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電気もつくれる家庭用蒸気発生器

2006.06.22

 家庭用湯沸かし器に取り付けると蒸気を作るだけでなく、同時に発電器にもなる熱交換パイプを、産業技術総合研究所が開発、22日発表した。

 発電の仕組みは、両端の温度差によって電気を発生させる熱電発電法。高温に強いセラミックス系熱電材料で、温水を通すステンレス鋼管を被覆した構造をしている。

 長さ30センチのパイプ型熱交換器を湯沸かし器に装着したところ、1.3-1.5ボルト、0.28ワットの電力を得ることができた。

 一般家庭で使われている屋外式給湯器には60本のパイプ型熱交換器を搭載するスペースがあり、これに取り付ければ90ボルト、16.8ワットの電力が得られる、という。

 熱交換器の寿命を延ばすだけでなく、有害な窒素酸化物や不完全燃焼による一酸化炭素の発生を減らす効果も期待できる。

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