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サイエンスフロンティア21 (14)量子情報技術の潮流〜量子計算・量子暗号の実現に向けて〜

2004.01.01

再生時間:29分

制作年度:2004年

 

概要

今井量子計算機構プロジェクトは、5年間にわたって、量子計算機や量子暗号といった量子情報技術の研究を理論と実験の両面で行ってきました。量子計算機は、量子コンピュータとも言われ、量子力学的な原理(主となるのは「重ね合わせ」という原理)を用いて、今のコンピュータでは解けない問題を解けるようにするコンピュータのことで、10年から20年先には実現されるとみられています。量子暗号は、同様に量子力学的な原理を用いて究極の安全性を保証する暗号のことで、5年以内に実現されるとみられています。これらの量子情報技術は、次世代を開く鍵だと言われており、世界中で積極的に研究が行われています。今井量子プロジェクトは、その進展に大きく貢献する研究成果を出しました。しかし、量子の世界は、一般には馴染みが無く、しかも、量子コンピュータや量子暗号で用いる量子力学の現象は私たちの日常的な感覚とは全く異なった現象です。番組では、量子力学的な「重ね合わせ」がどういうものなのかを、身近な例をあげて説明しながら、量子力学の世界や量子コンピュータの上で動く量子アルゴリズムである「ショアのアルゴリズム」、量子暗号の代表的な方法である「量子鍵配送」について、分かり易く紹介していきます。

出演者名・所属機関名および協力機関名

横山広美(サイエンスライター),サイエンスライター

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