レポート - 小中高レポート -

「SSH(スーパーサイエンススクール)生徒成果研究発表会に参加して」

掲載日:2014年8月12日

佐藤 初(大阪府・高槻高等学校)

はじめまして。大阪府の高槻中学高等学校、2年の佐藤初です。高槻中学高等学校は中高一貫の学校です。

中学に入学しすぐに生物実験室で魚が飼育されているのを見つけ、僕は生物部に入部しました。大好きな魚の世話ができると思ったからです

実験の様子
実験の様子
実験の様子

研究成果のレジメ
研究成果のレジメ
一昨年までは飼育生物の世話をして部員とおしゃべりをして帰るという日々を送っていました。そして高校にあがり部長になりました。と同時に生物部の活動も研究を中心にしたものに変えてゆきたいと思うようになりました。魚の飼育が主な活動でしたので、何から始めればいいのか困っていたのですが、高槻高校がSSHに指定されてから大学の研究室を訪問し、研究者のお話を聞く機会が増え、本格的に研究ができる環境になりました。魚が好きだったので、飼育していたキジハタやカンモンハタを使った研究に取り組み始めました。毎日の観察の中で模様変化が面白いと思い、変化がどのような機構で起こるのか調べています。今では毎日遅くまで実験室にこもる毎日を送っています。

そして今回のSSH生徒研究発表会では「ハタ科魚類における体表模様の変化機構についての研究」という研究テーマでポスター発表をしました。4月から研究を始めて8月に発表というとても短い期間でしたのでしっかりとした成果を出せたとは言えませんが、他校の先生や大学の先生方からも貴重なアドバイスとともに励ましの言葉をたくさんいただきました。

全国から会場に集まった科学好きの高校生が活き活きと研究成果を発表しているのを見て、自分も負けていられないという気持ちにもなりましたし、もっとしっかりと計画をたてて研究を進めていかないといけないと強く思うようになりました 自分が発表をするだけでなく他校の発表を見ることでポスターの作り方や聞いている人が理解しやすいプレゼンとはどういうものなのかを学びました。ポスターの文字の置き方、大きなゼスチャー、言葉の選び方、そして最も大切なことは聴き手の立場にたったプレゼンをしないといけないということです。

また、ポスター会場で自分と同じ魚好きの高校生と数多く友達になることができました。早速、メールのやり取りを始めています。こんなネットワークが作れるのもSSHの活動に参加できたおかげだと思っています。

今後は、今回学んだことをいかし研究を続けていきたいと思います。

 

その他参加した生徒さんの声
  • 僕はこのSSH全国生徒研究発表会を見学するまでは、高校生なのだからそこまでたいしたものではないのだろうと思っていました。しかし、これは大きな誤りでした…大人や大学生顔負けのハイレベルな発表でした。自分はこんな人達と戦えるのかと不安になりました。しかし親しくなった高校生の方にこのことを言うと、その方も当時同じように不安に感じていたそうです。それを聞いてこの舞台は決して遠い世界では無いのかもしれないと安心しました。私にとってこの発表会はいい刺激になりました。来年はこの舞台で発表する側として是非参加したいです。

  • ポスター発表者として書きます。全国から集まったSSH指定校のポスター発表を見たところ英語で発表している学校が数校ありました。専門用語を調べて、すべて英語に訳して外国の高校生が理解できるような発表しているのをみて感心しました。ポスターの前に行くと笑顔で、英語で説明をしましょうか?それとも日本語で説明しましょうか?と聞かれました。僕は英語で説明できるのかぁ。同じ高校生としてすごいな、と思いました。
    すべてのポスターとポスター発表をしている高校生を見て良いと思った点(真似をすべき点)をあげると
    • 自分の仮説、仮説の証明、結論がはっきりとかかれていた。
    • 発表者が元気で声が大きく目立つ発表。ちなみにこのような発表をしていた学校は賞をとっていた。
    • ポスターだけでなく人の興味を引くような物がある。例えば実験装置、研究に用いた器具など。
    • 文字があまりないポスター。これは最初の点と同じような意味だが、パッと見て研究のテーマ、仮説、仮説の証明、結論、結論からの考察などが矢印で繋がれており理解しやすかった。

  • SSHで自分との差を感じたのはその実験にいたる発想と成功させるやる気だと感じました。行く前はこんなに差があるとは思いませんでした。ポスター発表では、人が目の前にいるのに臆せず説明していて感心しました。説明があまり理解できなくても、わかるように教えてくれました。それでもわからなくても同じ高校生が理解していると考えるとすごいと思いました。研究にはそれなりの時間がかかっていて、それが発表として形になっていると考えると、発表者の努力を感じました。口頭発表では、選ばれるなりに内容が高度で理解できませんでした。でも、英語で堂々と発表し、質疑応答のときにしっかり答えていて自分との差を感じました。今回はとても刺激されました。

  • 同じ高校生のプレゼンテーションを聞いて最初は単純に「すごいな」と漠然とした考えしか持てなかったのですが、内容を聞けば聞くほど、年の余り変わらない子が素晴らしい研究をして、堂々と分かりやすくしているのに感動し、自分がちっぽけに感じました。
    また、成功したところ、失敗したところなど様々な苦悩や楽しかったことが伝わってきてそれもまた全部合わせて研究の楽しさのようにも感じました。 僕はこの東京サイエンスキャンプを通して今自分のいる位置ややらなければいけないこと、今回説明していた生徒との違いなど課題がたくさん見つかりました。これから研究、発表のために基礎的な知識をもっとつけて素晴らしいスピーチができるようになりたいです。

  • ポスターを読んでいる人や、台本丸読みの人がいたりはしましたが、ぼくの能力よりはすごく高かったです。中でも僕は今まで1から命題を考えなければならないと思っていましたが、既存の論文を身近な物に置き換えて考えるということの重要性がよくわかりました。実物を多用してわかりやすく説明してくれる高校が多かったのは印象的でした。

  • ポスター発表の内容はどれもレベルが高くて、詳しく説明してくれました。中には、積極的に「説明しましょうか?」と声をかけているところもあって引っ込み思案な自分からしたらすごい勇気があって自分の研究に自信を持っているのだろうなと思いました。口頭発表でも皆はっきりとした声で自信を持って発表していてすごいなと思ったし、こんな風な発表が自分もできるようになりたいと思いました。

魚を捕獲しているところ その1 魚を捕獲しているところ その2 魚を捕獲しているところ その3

 

指導された先生からのコメント

今回、高槻高校は初めて全国生徒研究発表会に参加させていただきました。JSTから頂いたDVDで発表会の様子は予習していったのですが、やはり現場の雰囲気に実際に触れて生徒たちは大きな刺激を受けたようです。具体的な研究内容やプレゼン技術もさることながら、「同じ年代の高校生がここまでやっている!」ということに驚いたようです。今後もこういった全国の仲間との交流の機会を利用して、生徒たちに広い視野を持ってもらえたらと考えています。素晴らしい機会を与えていただいたことに感謝いたします。

大阪府・高槻高等学校 大木 徹    

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