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スーパーコンピュータも人材育成が課題?

掲載日:2006年9月22日

米国に奪い返されてしまった最高性能機保有国の地位を取り戻す。そんな意気込みでスタートした次世代スーパーコンピュータ計画に関するシンポジウムが、19、20の両日、都内で開かれた(次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2006のサイト)。

次世代スーパーコンピュータ開発計画は、基礎科学から産業技術にわたって多くのブレークスルーをもたらす、と期待されている。2002年に完成した「地球シミュレータ」より、一挙に2けた以上も上回る性能を目指す意欲的な計画だ。大勢の参加者が、さまざまな分野の専門家による講演やパネルディスカッションに聴き入っていたが、その中で、「人材育成」の重要性、緊急性が頻繁に叫ばれていたのが目を引いた。

「コンピュータサイエンスは3K職場などとも言われている。学生をこの分野に呼び戻すには、夢とビジョンを持たないと」「今、コンピュータを作る人と使う人が分化してしまっている」など、部外者には意外と思われるような実態も明かされた。

これだけ高性能の道具を何のために使うか。こちらを担う人材の育成も難題らしい。

「サイエンスは持続が大事。追いかけられてではなく、いかに楽しみながら続けるか。それが次の世代の学生を引きつけるのではないか。地球シミュレータができあがったとたんにパタッと話題にならなくなり、米国に追い抜かれたとなるとまたあわててやる、というのでは」「防災分野の人をいかに育てるか、も難題だが、(スーパーコンピュータを防災分野で使いこなす)シミュレーターを育てるのはもっと難しい」

科学技術分野における人材育成は、第3期科学技術基本法でも最重要課題にあげられているが、スーパーコンピュータがらみも例外ではない、ということのようだ。

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