レビュー

ヒトクローン胚研究解禁に向け論議進む

2006.06.23

 生命倫理上の問題から各国で研究が事実上、禁止されているか、厳しく制限されているヒトクローン胚(はい)の研究解禁に向けて、大きな動きがあった。

 文部科学省の「特定胚およびヒトES細胞研究専門委員会ヒトクローン胚研究利用作業部会」は、20日、臨床応用は認めないものの、厳しい条件を課した上で、難病治療を目指す基礎研究に限り、研究の道を開く指針改正案をまとめた。

 文部科学省は、指針改正案をこの秋にも総合科学技術会議に諮問し、研究解禁を目指すと見られるが、各紙の論説、解説記事には、決定までに、さらに徹底した議論と一般国民に向けての丁寧な説明を求める主張が目についた。

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