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銀行もデザイン思考重視 三井住友と東京工業大学共同研究

掲載日:2015年12月10日

製造業を中心に関心が高まっている「デザイン思考」でサービス向上や金融教育の推進を図る取り組みを、三井住友銀行と東京工業大学が共同で始めた。

三井住友銀行は、「サービスデザイン」の中心でもある「ヒト」を核とした研究が専門の梅室博行(うめむろ ひろゆき)東京工業大学大学院社会理工学研究科教授と協働し、「デザイン思考」を活用して新たなサービスの創出に取り組むとしている。

さらに、今回の取り組みで得られた知見を基に、東京工業大学をはじめとするさまざまな大学で、「デザイン思考」を取り入れたアクティブラーニング(学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法)形式の講義提供を検討することも明らかにしている。学生自身がユーザーの視点に立ち、主体的に課題解決に取り組む体験をすることで、より実践的な思考力を身につけ金融に対する関心を深める啓発活動を推進していくという。

銀行と大学による今回の協働の根底にあるのは、IT・ネット社会の進展が「技術的な革新だけでなく価値観やライフスタイルの多様化をもたらしており、従来にも増して潜在的なニーズを見つけ出し、新たなユーザー体験を生み出すことが重要になっている」という共通の思い。「観察を通じて得られる人々の行動や思考に関する洞察を基に潜在ニーズを掘り起こし、仮説を立案、検証し、改善を重ねながらモノやサービスを創り出す創造的なアプローチ」として「デザイン思考」が役立つとしている。

平成25 年度 文部科学省委託事業「イノベーション対話ツールの開発」イノベーション対話ガイドブックによると、「デザイン思考」は次のように説明されている。

「(従来の科学技術における計画的で役割分担的なやり方とは違って)デザイナーが行ってきたように、『試行錯誤しながら、設計者もユーザーも一体になって、作りながら考え、考えながら作る』進め方であり、主観的・感性的な思考である。論理的・客観的には導きだせないもの、例えば、ユーザーのニーズを引き出す際やイノベーティブなアイデアを出す際には有効である」

また、梅室教授は自らの研究分野を東京工業大学ホームページで次のように紹介している。

「『人に感情を引きおこす力のある』という概念を私たちは"affective"と呼んでいる。...私たちの研究室は affective という概念をさまざまなレベルで考え、技術を提案し、マネジメントを考え、世の中を affectiveにすることを目指している」

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