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冥王星に氷の火山 NASA探査機が発見

掲載日:2015年11月12日

米航空宇宙局(NASA)の探査機ニューホライズンズが、冥王星の2カ所で火山のように盛り上がった地形を発見、12日までに画像とともに発表した。火山といっても火を噴いているわけではなく、水や窒素、アンモニア、メタンなど 凍ったような物質を噴出した「氷の火山」だという。

この氷の火山は「スプートニク平原」と名付けられた地域の南側で見つかった。直径は数十キロ、高さは5キロ前後とみられ、盛り上がった地形に噴出口のようなくぼみが観測された。ニューホライズンズは、7月に冥王星上空に到達した後、貴重な画像やデータを地球に送信、冥王星の地下に水が凍った氷の岩盤があることなど興味深い天文学上の発見をしている。

冥王星は、太陽系の外縁部で無数の天体が密集する「カイパーベルト」にある準惑星。1930年に発見されて太陽系の9番目の惑星に数えられたが、2006年に国際天文学連盟によって惑星と小惑星の中間の準惑星に格下げされた。大きさは、直径約2370キロで地球の5分の1より小さい。太陽の周りを楕円(だえん)軌道で250年近くかけて回る。太陽から平均距離で60億キロ近く離れている。5個の衛星がある。NASAのこれまでの観測により、窒素やメタン、一酸化炭素(CO)などが凍って表面を覆っていることが分かっている。

探査機ニューホライズンズは2006年1月に打ち上げられ、太陽系で「最後のフロンティア」と呼ばれる冥王星に向け長い飛行を続け、今年7月に冥王星に到達した。

探査機ニューホライズンズが撮影した冥王星の「氷の火山」。噴出口のようなくぼみが見える(画像提供 NASA/JHUAPL/SwRI)
画像.探査機ニューホライズンズが撮影した冥王星の「氷の火山」。噴出口のようなくぼみが見える(画像提供 NASA/JHUAPL/SwRI)
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