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慶應義塾大学が大学院生向け新奨学金制度 経済条件なし

2015.06.01

 慶應義塾大学が大学院生を対象とする新しい奨学金制度「研究のすゝめ奨学金」を創設した。大学院生に対する既存の奨学金制度が経済的に困難な状況にある院生を対象としていたのに対し、申請資格に経済的な条件を求めず、将来、研究者としての活躍が期待される優秀な大学院生を対象にしているのが特徴だ。

 新しい奨学金制度の対象者は、修士課程・博士課程・後期博士課程の大学院生で留学生も含む。大学院入学選考時に合わせて審査が行われるため、大学院入学前に奨学生候補者となることができる。2016年度からの実施に向けて現在、各研究科が対象者(課程・学年等)や審査方法を検討中。支給額は年間30万円、50万円、70万円のいずれかで、各研究科が選択する。

 支給総額は、年1億500万円。各研究科が支給額を選び奨学生の数を決めるため、毎年の奨学生総数は150〜350人になるという。

 経済的に困難な状況にある大学院生を対象とした既存の「慶應義塾大学大学院奨学金」は、毎年5月ごろに募集が行われる。昨年度の受給者は、日本人学生129人、留学生83人だった。新しい奨学金制度はこの「慶應義塾大学大学院奨学金」を含む他の学内外の奨学金との併給も可能となっている。

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