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奈良女子大学 理系志望受験生向け冊子作成

2015.05.08

 奈良女子大学が理系志望の受験生向けに理系で学ぶ楽しさや将来、職業選択での有利さなどをPRした冊子「ならじょサイエンス」を作成した。

 「ならじょサイエンス」は、冊子の冒頭「理系のススメ」の中で、「少子高齢化の進む日本社会が、科学技術立国として存続していくためには、理系女性の活躍が必須」であることをまず強調している。さらに「論理的な思考力が人生に役に立った」など理系を選択した女性が大いに満足している現実や、弁理士、科学ジャーナリスト、サイエンスコミュニケーターなど、卒業後の活躍の場が科学技術の研究などの技術職に限らず多種多様であることも紹介している。

 本文の中では、在学生や社会で活躍している卒業生たちの声もたくさん盛り込まれている。理学部、生活環境学部という理系の学部紹介だけでなく、文学部でも理系的アプローチで社会や人間の不思議さに迫る分野が増えていることを強調しているのも目を引く。休学せずに半年から1年程度の留学ができること。さらに、相手大学で取得した単位は学内の審査を経て奈良女子大の単位とすることができ、4年で卒業も可能、と国際化の面でも進んだ対応をしていることも強調している。

 奈良女子大は、お茶の水女子大と共同で昨年度、文部科学省の「国立大学改革強化推進補助金」の事業の一つに採択された。「ならじょサイエンス」の作成は、両大学が共同で設置した「理系女性教育開発共同機構」による、女子の理系進学増加に向けた取り組みの一つだ。23日には、同機構の第一回公開セミナー「日本語と科学」が、同大学コラボレーションセンターで開かれる。

写真.「ならじょサイエンス」表紙 発行:奈良女子大学

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