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インパクトが高い論文数、東京大学が国内で1位

2015.04.16

 国際情報サービス企業トムソン・ロイターは16日、引用された数が多い論文数で評価した日本の研究機関ランキングを発表した。

 1位は東京大学で、高被引用論文数は1,311。大学から発表された全論文数に占める割合は1.6%だった。2位は京都大学で高被引用論文数は739、全論文数に占める割合は1.2%で、3位は大阪大学の590(1.2%)。以下、10位までに国立研究開発法人理化学研究所557(2.3%)、東北大学505(1.1%)、国立研究開発法人産業技術総合研究所375(1.3%)、名古屋大学339(1.1%)、東京工業大学288(1.1%)、国立研究開発法人物質・材料研究機構257(1.8%)となっている。

 これまで上位にランクされていた国立研究開発法人科学技術振興機構は「戦略的に科学技術イノベーションの創出を推進するファンディングエージェンシーとしての事業内容を鑑み」という理由からランキングから除外された。しかし、高被引論文数は827で、高被引用論文中の割合2.5%と、価値の高い論文を多数生み出していることが分かる。

 トムソン・ロイターが高被引用論文としているのは、研究分野を22に大分類し、それぞれの分野において被引用数が上位1%の論文を指している。

 分野別に見ると、日本の高被引用論文が多い分野は、上位から材料科学、化学、免疫学、生物学・生化学、物理学、植物・動物学、分子生物学 。「これらの分野で日本は世界の研究コミュニティの中でも大きな存在感を示している」とトムソン・ロイターは言っている。

*マークは、組織名を名寄せした集計値(出典:トムソン・ロイター)

 

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