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LED開発で赤﨑、中村氏ら5人にドレイパー賞

掲載日:2015年1月8日

米工学アカデミーは1月6日、技術の発展に貢献した人に贈る「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」の2015年の受賞者として、発光ダイオード(LED)を開発した2014年ノーベル物理学賞受賞者の赤﨑勇(あかさき いさむ)名城大学教授と中村修二(なかむら しゅうじ)米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授と、米国のニック・ホロニアック氏、ジョージ・クラフォード氏、ラッセル・デュプイ氏の計5人を選んだと発表した。

授賞理由は各種のLEDの発明。LEDの開拓者として、家庭の照明の美的感覚からさまざまな画像装置、環境の改善に貢献した業績が評価された。ジェネラル・エレクトリック(GE)元技術者のホロニアック氏は1962年に初めて赤色LEDをガリウムヒ素で開発して、半導体による発光技術に道を開いた。クラフォード氏は1972年に、黄色LEDを初めて発明し、明るくして商業生産に結びつけた。デュプイ氏は1977年に、有機金属気相成長装置(MOCVD)を開発し、明るく輝くLEDの生産技術を開発した。

光の3原色のうち赤と黄がそろい、残る青色LEDが世界中で探索された。米国で続いたLED研究を飛躍させる開発の主舞台は1980年代から日本に移った。赤﨑教授は1980年代後半、名古屋大学で窒化ガリウムの結晶を使って最初の青色LEDを作った。中村教授は1992年に日亜化学工業(徳島県阿南市)で、明るく輝く窒化ガリウムのダブルへテロ構造の青色LEDを作り、急成長するLED産業の基礎を築いた。

受賞者5人がバトンをつなぐようにLED を発展させて、大きな市場を開拓し、省エネと二酸化炭素の排出削減に貢献した。今回の選考は、LED開発の始まりから最後の青色LEDまでたどったのが特徴である。賞金50万ドル(約6000万円)は5人に等分される。授賞式は2月24日、ワシントンで開かれる。

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