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国際生物学賞に植物分類のクレイン教授

2014.09.02

ーター・クレイン米エール大学教授
写真. ピーター・クレイン
米エール大学教授
(提供:日本学術振興会)

 今年の国際生物学賞に、植物分類学のピーター・クレイン米エール大学教授(60)が選ばれた。日本学術振興会の国際生物学賞委員会(委員長・杉村隆日本学士院長)が決定し、9月1日に発表した。

 今年の授賞対象は「系統・分類を中心とする生物学」。クレイン教授は、1970年代まで別々に進められていた現生植物と化石の情報を統合して解析する新しい研究に取り組み、植物の系統解析研究をリードした。植物多様性の理解増進やその保全にも貢献した。

 クレイン教授は英国籍。シカゴのフィールド自然史博物館長や英王立キュー植物園長、シカゴ大教授を経て、2009年からエール大教授を務めている。授賞式は12月1日に東京・上野の日本学士院で。賞金は1000万円。国際生物学賞は昭和天皇の長年の生物学研究と在位60年を記念して1985年に創設され、ことしで第30回となった。

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