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フィールズ賞に初の女性数学者ら4人

掲載日:2014年8月13日

「数学のノーベル賞」とされるフィールズ賞に、初の女性受賞者となるイラン出身のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授(37)ら4人が選ばれ、ソウルで始まった国際数学者会議で8月13日、発表された。ほかの受賞者は、フランス国立科学研究センターのアルトゥル・アビラ博士(35)、米プリンストン大学のマンジュル・バルガバ教授(40)、英ウォリック大学のマルティン・ハイラー教授(38)。

フィールズ賞は、国際数学連合が4年に1度開く国際数学者会議の際に、顕著な業績を挙げた40歳未満(受賞年の1月1日より前の年齢)の数学者を対象に選考し、2~4人に授与してきた。1936年以来、2010年まで計52人が受賞したが、いずれも男性だった。イラン人の受賞も初めて。

ミルザハニ教授は77年生まれ。世界の高校生らが競う国際数学オリンピックで、94、95年に連続して金メダルを獲得し、早くから「イランの天才少女」として期待された。テヘランのシャリフ工科大学を卒業して、米ハーバード大学で博士号を取得し、08年からスタンフォード大学教授として活躍している。曲面の幾何学、力学が専門で、いくつかの重要な発見をしたことが評価された。

前回2010年の国際数学者会議ではベトナム出身の数学者が初めてフィールズ賞を受けるなど、アジアの途上国出身者の受賞が相次ぎ、欧米から世界への数学の広がりを印象づけた。日本人のフィールズ賞受賞は、故小平邦彦博士(1954年)、広中平祐平博士(70年)、森重文京都大学教授(90年)の3人(いずれも代数幾何が専門)だが、94年の国際数学者会議以降6回続けて受賞者はいなかった。

女性で初めてフィールズ賞を受けたイラン人のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授
写真. 女性で初めてフィールズ賞を受けたイラン人のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授
(提供:国際数学連合)
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