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<トピックス>スーパーサイエンスハイスクール集結し発表会

掲載日:2014年8月8日

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の生徒研究発表会が6、7日、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。海外から招待した9カ国23校と、SSHに指定された203校の計約5300人が集結し、研究発表などを通じて、科学大好きの若々しい議論を交わした。参加者は毎年増えており、SSH活動の発展を印象づけた。特に優秀な研究発表をした福島県立福島高校には文部科学大臣表彰が贈られた。

SSH事業は、次代を担う科学技術関係の人材の育成を目指して2002年度から始まった。文科省が全国の高校から指定しており、期間は5年間。科学技術振興機構(JST)が支援している。年間予算28億円で、全国の高校の4%に当たる204校が指定され、指定校に通う高校生は18万人に上る。

閉会式にあいさつした前川喜平・文部科学審議官は「文部省と科学技術庁が2001年に一緒になってできたのがこのSSH事業で、一番成功した。学び方、研究の仕方を身につけていくことが重要だ。勉強は決して試験のためにするものではない。研究に喜びを見いだしてほしい」と訴えた。

6日には、稲葉カヨ京都大学副学長の「免疫応答の司令塔 - 樹状細胞」の講演が、7日には、第一線の研究者17人による丁寧なミニライブ講演もあり、研究の面白さ、楽しさ、厳しさに触れていた。参加校がそれぞれの研究成果をポスター発表した会場では、あちこちで議論の輪ができていた。発表や講演も一部は英語で行われ、海外からの招待校の生徒たちと英語で話し合う生徒もいて、国際色豊かだった。

7日に国立大ホールで、指定3年目の73校から選ばれた6校が口頭発表した。いずれも独創性にあふれた発表で、その後の質疑応答も充実していた。中でも、文部科学大臣表彰を受けた福島県立福島高校のグループは「不安定な反応中間体のベンザインの合成」に成功した成果を生き生きと伝えた。そのまま研究論文になるような高度な水準だった。

閉会式の最後のあいさつで中村道治・科学技術振興機構理事長は「皆さんすべてが自信を持って将来に向かって歩んでほしい。今後も世界の人口は増えていく。豊かで住みよい社会をつくるには、科学技術イノベーションなくして考えられない」と未来の科学者たちを鼓舞して、熱気に満ちた2日間の発表会を締めくくった。

各表彰校は次の通り。

「文部科学大臣表彰」福島県立福島高等学校

「審査委員長賞(5校)」静岡理工科大学静岡北中学校・高等学校、武庫川学院武庫川女子大学附属中学校・高等学校、奈良県立奈良高等学校、加計学園岡山理科大学附属高等学校 、広島大学附属高等学校

「奨励賞(6校)」岩手県立釜石高等学校、埼玉県立松山高等学校、筑波大学附属駒場高等学校 、東京都立科学技術高等学校 、岡山県立津山高等学校、宮崎県立宮崎北高等学校

「科学技術振興機構理事長賞(4校)」長野県諏訪清陵高等学校、奈良女子大学附属中等教育学校 、石川県立小松高等学校、ノートルダム清心学園清心女子高等学校

「ポスター発表賞(20校)」宮城県仙台第三高等学校、早稲田大学本庄高等学院、大阪府立生野高等学校 、広島県立広島国泰寺高等学校、高松市立高松第一高等学校 、福岡県立小倉高等学校 、埼玉県立川越高等学校、神奈川県立西湘高等学校、名古屋大学教育学部附属中・高等学校、愛知県立明和高等学校、大阪市立東高等学校、金光学園中学・高等学校、香川県立観音寺第一高等学校、熊本県立熊本北高等学校、熊本県立第二高等学校 、玉川学園高等部・中学部、新潟県立柏崎高等学校 、福井県立武生高等学校 、千葉県立船橋高等学校、市川高等学校・市川中学校

「生徒投票賞(13校)」兵庫県立三田祥雲館高等学校、京都市立堀川高等学校、広島県立広島国泰寺高等学校、高松市立高松第一高等学校、茨城県立水戸第二高等学校 、石川県立小松高等学校 、岐阜県立恵那高等学校、兵庫県立加古川東高等学校 、池田学園池田中学・高等学校、群馬県立前橋女子高等学校、新潟県立長岡高等学校、千葉県立船橋高等学校、Paul-Gerhardt-Gymnasium,Grafenhainichen(ドイツ)

議論の輪が広がったポスター発表 文部科学大臣表彰を受けて喜ぶ福島県立福島高校の研究発表メンバーと祝福する前川喜平・文部科学審議官(右端)
写真1. 議論の輪が広がったポスター発表 写真2. 文部科学大臣表彰を受けて喜ぶ福島県立福島高校の研究発表メンバーと祝福する前川喜平・文部科学審議官(右端)
表彰されたSSH校のグループ
写真3. 表彰されたSSH校のグループ
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