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“金”への関心は生後7カ月から!?

2013.07.01

 生後7-8カ月の赤ちゃんは他の色よりも金色を好むことが、中央大学の楊嘉楽(ヨウ カラク)助教、山口真美教授、日本女子大学の金沢創教授らの研究で分かった。

 研究グループは、赤ちゃんが好きなものを長く見つめるという性質を利用し、好みを比較する実験を行った。生後5-6カ月の赤ちゃん12人(男子6人、女子6人)と生後7-8カ月の赤ちゃん12人(男子4人、女子8人)の計24人それぞれに、黄色と緑色の物体が並んだ画面、位置を交換した画面を10秒間ずつ見せた。その結果、黄色と緑色では、注目の時間に差は無かった。

 次に、黄色に光沢を加えた「金色」、緑色に光沢を加えた「メタリックな緑色」の物体の画像を並べて赤ちゃんに見せたところ、生後7-8カ月の赤ちゃん群だけが金色を長く見つめた。金色の注目時間の割合は平均55%、メタリックな緑色は平均45%だった。

 これまでの研究で、赤ちゃんは生後7カ月ごろから立体の“質感”を知覚するようになり、さらに、“光沢感”への関心も現れることが示されていた。今回の研究で、成人と同じような金色への好みと関心が生後7 カ月ごろから起きていることが明らかになったという。

 研究論文”Can Infants Tell the Difference between Gold and Yellow?”は、米オンライン科学誌『PLOS ONE』(6月26日)に掲載された。

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