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〈トピックス〉“アサリの力”“粘着の秘密”に文部科学大臣賞

2013.02.12

 第11回全国こども科学映像祭(主催・日本視聴覚教育協会、つくば科学万博記念財団、科学技術振興機構、ニューテクノロジー振興財団)の表彰式が9日、東京都江東区の日本科学未来館で行われた。応募のあった小学生部門26作品、中学生部門21作品のうち、最優秀作品として小学生部門で愛知県岡崎市立大樹寺小学校5年の内田悠雅君、中学生部門では東京都八丈町立三原中学校2年の沖山遼斗君、土屋文彦君が文部科学大臣賞を受賞した。

 このうち、内田君の作品「海の掃除機 アサリの力 パートⅢ」は、アサリが海水を浄化する最適な塩分濃度、海水温を調べる実験の様子を映像にまとめたもので、三河湾では一年のうち夏に浄化能力が発揮されることをつかんだ。沖山、土屋両君の作品「壁を登る動物の研究Ⅱ くっつくけどもはがれやすい粘着の秘密を探る」は、ヤモリや昆虫が壁を登る様子の映像や顕微鏡写真を基に足先の構造と粘着の関係を解明し、その仕組みを利用した粘着テープや手袋を考案した。

 その他の入賞作品は次の通り(敬称略)。

  • 「優秀作品賞」「ジャコウアゲハの謎」(兵庫県姫路市立古知小学校5年、谷中和樹)▽「栃木市で増えてきたヌマガエル」(栃木県栃木市立栃木第四小学校6年、ヌマガエル研究班)▽「メダカの受精と受精卵の孵化まで」(島根県浜田市立第三中学校3年、中村愛佳)
  • 「佳作」「何色が咲くのかな? アサガオの花」(愛知県岡崎市立竜海中学校1年、杉山杏那)▽「ウロウロくん、何を求めて」(神奈川県聖光学院中学校1年、井出竜鳳)「特別賞」「あなたはプリントを取るの得意ですか? 苦手ですか?」(東京都八丈町立三原中学校2年、沖山慎太郎)

 なお入賞8作品は、サイエンス・チャンネルで2月末ごろから紹介する。

文部科学大臣賞の表彰
文部科学大臣賞の表彰
入賞した子供たちと指導者のみなさん
入賞した子供たちと指導者のみなさん

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