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日本原電敦賀原発敷地内の破砕帯調査へ

2012.05.15

 日本原子力発電(日本原電)は14日、福井県敦賀市の敦賀原子力発電所直下にある破砕帯の危険度を調べるため、大がかりな地質調査を始めることを明らかにした。

 敦賀原発は1、2号機とも現在、定期点検中。日本原電はこれまで、敦賀原発の敷地内にある破砕帯については活断層ではなく、近くを走る「浦底断層」と活動時期が異なることから将来も浦底断層と連動して活動する恐れもない、とする評価結果を原子力安全・保安院に提出していた。しかし、原子力安全・保安院は4月下旬に行った現地調査をもとに「浦底断層と連動する可能性を否定するには、破砕帯を覆う堆積層の年代評価などが必要」として、追加調査を日本原電に指示していた。

 日本原電が14日公表した調査計画によると、1、2号機のすぐ東側を走る浦底断層の近くに岩盤まで達する深さ30-50メートルの立て坑を掘り、底部から岩盤と上部の堆積層(第四期層)をくりぬく横坑を掘って、破砕帯の過去の活動などを調べるとしている。

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