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福島県人口約29,000人減少 大震災・原発事故影響で

2012.03.09

 福島県は8日、県の人口調査結果を発表、この中で東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響とみなされる人口減少が約29,000人に上ることを明らかにした。

 県の人口は東日本大震災が起きる直前の2011年3月1日時点で、2,024,401人。今年1月1日現在は1,982,991人で、10カ月の間に4万人を超す減少が見られた。県の人口は1998年をピークに年々、減り続けている。県は、通常の場合でも予測される減少数が12,438人あったと推定し、実際の減少数との差である28,972人が大震災と原発事故による影響だとしている。

 人口減の大きな原因は県外へ移住した人の数が多かったことで、大震災・福島原発事故の影響と見られる他県からの転入者が2,702人だったのに対し、県外への転出者は22,729人に上っている。年齢別で見ると0-4歳が前年に比べ、転出超過が著しく高い。県外への転出者が転入者より多かった地域は、福島第一原発近くだけでなく県内全域にわたっている。

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