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賞金1億3,000万円の英国版“ノーベル工学賞”公募開始

2012.03.06

 工学分野のノーベル賞を目指す「クイーンエリザベス工学賞」が英国で創設され、公式ウェブサイトで受賞候補の推薦募集が始まった。独立公益信託の「クイーンエリザベス工学賞財団」を基金源に、英王立工学アカデミーが運営を担当し、2年に1回、人類に顕著な利益をもたらすイノベーション(技術革新)に貢献した個人またはグループを3人まで表彰し、賞金100万ポンド(約1億3,000万円)を授与する。

 科学的な発見や発明を主に対象としている“本家”のノーベル賞(科学各賞)とは異なり、エンジニアリング分野での新技術、社会への大きな貢献度を評価の対象としているのが特徴だ。昨年11月にソニーや東芝など日本企業を含む世界各国の企業からの寄付金によって同財団が設立され、同工学賞の創設が発表された。

 受賞候補の推薦は今年9月14日まで、自己推薦と故人推薦以外、国籍に関係なく世界中から応募できる。審査委員会は小宮山宏・日本工学アカデミー会長など世界6カ国の14人で組織される。2013年春に受賞者を発表し、エリザベス女王が賞を授与する。

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