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ロシア火星探査機破片、南太平洋に落下

2012.01.16

 16日朝配信の47News記事によると、予定の軌道投入に失敗したロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の破片が日本時間16日午前2時45分ごろ、チリ南部ウェリントン島西方の南太平洋に落下した。

 火星探査機「フォボス・グルント」についてロシア連邦宇宙庁は、1月中旬に大気圏に再突入し、その一部は燃え尽きずに地上に落下する見通しであることを発表していた。日本を含む北緯51.4度−南緯51.4度の範囲という広い地域に一部破片が落下する恐れがあり、数で20-30個、総質量は最大で200キログラムと予想されていた。

 これを受けて、文部科学省は13日、落下情報についてホームページに掲載するとともに、公式facebookで、随時、情報を流していた。

 フォボス・グルントは、火星の衛星フォボスの土壌試料を採取して地球へ回収することを主な目的に、2011年11月9日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗し、そのまま地球を回り続けていた。

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