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室戸が日本で5番目の世界ジオパークに

2011.09.20

 室戸がノルウェーのランゲスンで開かれていた欧州ジオパークネットワーク会議で世界ジオパークに認定された。日本では5番目で、四国では初めての世界ジオパークとなる。

 室戸市全域は既に日本ジオパークとして認定されており、海底プレートが南海トラフで潜り込んでいることを裏付ける四万十帯付加体地質や、過去繰り返し発生した海溝型巨大地震によって形成された海成段丘など特徴ある地形が内外の地質学者に注目されている。空海が修行をした御厨人窟、四国八十八カ所の巡礼地、土佐しっくいの白壁・水切り瓦などが特徴的な町並み、「佐喜浜にわか」などの歴史文化遺産が豊かなことでも知られる。

 ジオパークに認められるには、地域の地史や地質現象がよく分かる地質遺産があるだけでなく、公的機関・地域社会や民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持ち、さらに地域の持続可能な社会・経済発展を育成し、地球科学や環境問題に関する教育的な役割を果たしている区域であることが求められている。

 日本では、2009年に洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が、10年に山陰海岸が世界ジオパークに認定されている。今回、認定された室戸岬を入れた5つの世界ジオパークを含む国内20の地域が日本ジオパーク委員会により日本ジオパークに認定されている。

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