菅首相は1日、達増拓也・岩手県知事に対し、同県内で飼育されている牛のと畜場への出荷と県外への移動を停止するよう指示した。出荷・県外移動停止は福島、宮城に次いで3県目となる。
枝野官房長官は、県内2市町で牛肉から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたことに伴う措置であることを説明するとともに、福島、宮城県同様、適切な飼養管理の徹底や、合理的な安全管理体制が確立され、出荷制限一部解除の申請があった場合は認めることを明らかにした。
具体的には、飼養管理に問題のあった農家については全頭検査し、暫定規制値を下回ったものについてのみ出荷を認め、それ以外の農家については、農家ごとに初回に出荷する牛の1頭以上を検査し、暫定規制値を下回った場合に出荷を認める、としている。