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東北地方太平洋沿岸地域の広い範囲で地盤沈下

掲載日:2011年4月19日

東北地方太平洋沖地震による巨大な力により、東北地方の太平洋に面した広い範囲で地盤沈下が起きていることが、国土地理院の調査で明らかになった。沈下は80センチを超えたところもある。

今回の地震は、海底プレートが沈み込む海溝部で起きた典型的な巨大地震。引きずり込まれる力を受け続けてきた陸のプレートがひずみを一挙に解放させる結果、震源域となった海底では陸側のプレートが海底プレートの上に滑り上がる形でずれ動く。

国土地理院が、宇宙航空研究開発機構の地球観測衛星「だいち」の合成開口レーダー画像を用いて分析した結果、地震後に宮城県牡鹿半島の地表面が衛星から見て約4メートル東下方向に遠ざかったことが明らかになった。国土地理院が衛星利用測位システム(GPS)を用いて調べた結果と合わせると、 東の方向に水平距離で約5.3メートル、地球の中心に向かって約1.2メートル、全体としては太平洋の方向、やや海底に向かって約5.4メートル引きずられるように動いたことになる。

水平方向だけの動きなら地表全体が一斉に動くので、特段、支障はないとみられるが、問題は垂直方向の動き。国土地理院が公表した緊急地盤沈下調査結果によると、岩手県、宮城県、福島県の一等水準点、二等三角点、三等三角点、四等三角点合わせて28観測点のうち、陸前高田市の西の坊四等三角点で84センチ地盤沈下していたのをはじめ、石巻市渡波の一等水準点で78センチ、気仙沼市の唐桑四等三角点で74センチ、大船渡市の宮田三等三角点で73センチなど、28観測点すべてが20センチ以上地盤沈下していることが分かった。

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