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エクアドルで希少カエル 16年ぶりに生存確認

2011.02.17

 1995年以来、姿が見えず、ツボカビ症で絶滅したのではと心配されていたカエルがエクアドルで生存していることが確認された。

 コンサベーション・インターナショナル(CI)と国際自然保護連合(IUCN)の専門家チームによる「失われたカエルたち」を探す調査キャンペーンの成果として17日公表された。

 このカエルはRio Pescado Stubfoot Toadと呼ばれ、エクアドルの太平洋側低地帯にしか生息が確認されていない。現地住民からの情報を基に調査チームが農地と熱帯雨林に覆われた地域の川付近を探索した結果、16年ぶりに見つかった。今回のキャンペーンで再発見が最も望まれていたリストのトップ10に含まれていた希少種だ。

 CIによると、このほかメキシコ、コートジボワール、コンゴでもそれぞれリストのトップ100に入っていた両生類が1種ずつ見つかった。しかし、期待されていた発見目標には遠く、「両生類は環境の危機を警告するバロメーター。30%以上が生息地の喪失やカエルツボカビ症などにより絶滅の危機にひんしている」と、CIは警鐘を鳴らしている。

 「失われたカエルたち」を探す調査キャンペーンには5大陸21カ国126人の研究者が参加し、昨年8月から12月にかけて実施された。

16年ぶりに生存が確認されたエクアドルの希少カエル
16年ぶりに生存が確認されたエクアドルの希少カエル (提供:コンサベーション・インターナショナル(CI) 複製・転売禁止)

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