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日中韓サミットでアジア研究圏構想具体化か

2010.05.13

 中川正春・副文部科学相は12日の記者会見で、アジア・リサーチエリア構想を実現するため、日本、中国、韓国の3国で共同の研究ファンドを構築する考えがあることを明らかにした。

 中川副文科相はゴールデンウイーク中、中国、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポールを訪問し、各国大臣などとアジア・リサーチ構想などについて話し合った。アジアの共通課題である環境や生命科学の研究を中心に共同のプラットフォーム(土台)を構築しようと呼びかけたところ、各国とも前向きな姿勢を示したという。

 各国が拠出して共同の研究ファンドをつくろうという呼びかけには、中国と韓国が応じた。規模などは未定だが、今月末にも予定されている日中韓のアジアサミットで具体的な内容について各国から提案が出されるという。

 基礎研究の国際協力の例としては、1987年のベネチアサミットで日本が提案して実現した「ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム」がある。中川副文科相によると課題の選定などは同プログラムのように研究者が行う方式を考えているという。

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