総務省は現地時間12日(日本時間13日)、チリ運輸通信省と地上デジタルテレビ放送日本方式(ISDB-T)実施に向けた協力事項を確認した覚書に署名した。
今後、両国の政府、民間企業が参加する共同作業部会で技術移転、人材育成など協力の実施について検討することなどが盛り込まれている。
国際標準になっている地上デジタルテレビ放送の方式については日本方式のほかに欧州方式(DVB-T)、米国方式(ATSC)がある。
既にブラジルが日本方式を採用し、2007年12月から放送を開始しているほか、ペルー、アルゼンチン、ベネズエラも採用を決定し、放送開始を目指している。日本政府は、採用を決めていない他の南米諸国とともにアジア地域でもフィリピンに日本方式の採用を働きかけている。