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宇宙ステーション補給機(HTV)打ち上げ成功

2009.09.11

 HTVを搭載して打ち上げられたH-IIBロケット試験機  (提供:宇宙航空研究開発機構)
HTVを搭載して打ち上げられたH-IIBロケット試験機 (提供:宇宙航空研究開発機構)

 宇宙航空研究開発機構は11日午前2時1分、宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機を載せたH-ⅡBロケット試験機を種子島宇宙センターから打ち上げ、HTVは予定通り約15分後にロケットから切り離された。

 HTVはこの後、地上からの指令で軌道を修正し、1週間後に国際宇宙ステーション(ISS)のすごそばまで接近、最後はISSのロボットアームによってISSとドッキングする。

 HTVは食料や衣類などの生活物資や実験装置など最大6トンの補給物資をISSに届ける能力を持つ。2010年に予定されている米スペースシャトル退役後のISSへの有力な輸送機関として海外からも大きな期待が寄せられている。

 今回が初めての打ち上げとなったH-ⅡBロケットは現在の主力機であるH-ⅡAロケットより性能が増強されている。H-ⅡAロケットでは1基の第1段液体ロケットエンジンを2基束ね、固体ロケットブースターも2本から4本に増やした。さらに第1段タンクの直径を従来の4メートルから5.2メートルに拡大し、長さも1メートル伸ばすことで推進薬の量も約1.7倍に増やしている。

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